エコハウス

「ホントは安いエコハウス」と「エコハウスのウソ」の2冊を先週購入しました。

関東・中部・関西沿岸部などの新築戸建向けの内容が多く、八ヶ岳西麓の中古別荘には当てはまらない部分が多かったと思います。

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「エコハウスのウソ、夏への備え」の西日対策中の説明から冬の暖房向けの内容を抜き出すと、冬至正午の南面日射量が約600W/m2が省エネにはとても重要と考えています。

御茶ノ水山荘の南側ガラス12枚の面積は16.8m2なので日射量は10kWとなり、居間のガスFF暖房機とホットカーペット合わせた6kWより強力なためです。

この日射の有効利用に関しては断熱性では不評の一枚ガラスが優れており、日射透過86%なので陽当たる室内部に8.6kWの無料暖房機を設置したのと同様な効果が期待できます。

残念ながら一枚ガラスをエコガラス定番のLowE二重ガラスに変更すると、陽当たりがかなり遮断されて、8.6kWから6.1kW低下し暖房能力2.5kW分を失います。

 

一枚ガラス(熱透過6.0W/m2K、日射透過86%)

クリアFit(熱透過2.6W/m2K、日射透過75%)

スペーシア(熱透過1.4W/m2K、日射透過61%)

スペーシアクール(熱透過1.0W/m2K、日射透過46%)

スーパースペーシア(熱透過0.65W/m2K、日射透過43%)

 

御茶ノ水山荘の窓断熱リフォームは上記の真空断熱ペアガラスを前提に検討しました。 

最初は一枚ガラスのアルミサッシをそのままに、内窓プラストにスーパースペーシアを組合せた二重サッシの引き込み戸を追加して熱透過0.65W/m2K(南面窓16.8m2の内外気温差25度で0.26kW)の断熱と、陽当たりを取り込みたい時は内窓を全開にすれば日射透過86%(南面窓16.8m2の冬至日射0.6kW/m2で8.6kW)を使い分けられ、気密もばっちりに出来ると妄想しました。

次に一枚ガラスをクリアFit熱透過2.6W/m2K(南面窓16.8m2の内外気温差25度で1kW+アルミ枠は0.5kW位?)への変更なら、陽当たりも日射透過75%(南面窓16.8m2の冬至日射0.6kW/m2で7.5kW)で程々に活かせるか迷いました。

 

最終的に南側の居間と和室はスペーシア、北側の洋室はスペーシアクール、及び洗面・風呂・廁はスペーシアクールにポリカ内窓又はハニカムスクリーンを追加としました。 

ガラスだけでも何種類もあり、ガラス交換か或いは内窓追加で行くか、更に断熱スクリーンを追加するかなど、優柔不断な弊には一番の難題でした。