刈込鋏を先日購入した際に、安来鋼付きという本職向けの製品を見て、気になったので少し調べてみました。
安来鋼を調べると日立金属の安来工場、そして「たたら」の話にたどり着きます。
安来鋼は製品が出荷された安来港に由来し、
たたらは日本書紀の「ひめたたらいすずのひめのみこと、媛蹈鞴五十鈴姫命」に由来する古来の製鉄を指す言葉らしいです。
たたら製鉄はこんな感じらしい...
この製法で砂鉄13トンと木炭13トンから玉鋼1トンを生産し、
その玉鋼は鍛錬の繰り返しによって製品にする頃までには数分の一まで減ってしまうそうです。
刃を形成する皮鉄は準備する段階で15回も鍛錬するらしいので、選び抜かれた玉鋼が1/10位まで減ってしまうかも知れません。
安来鋼付きの刈込ハサミの定価が、弊の購入したステンレス製の10倍以上な理由が、少しだけ分かった気がしました。