AP+7.6m

晴海フラッグの資料を頂いた時に最初に確認したのは地盤面の高さAPです。

この数字を良く見るのが東京周辺の河川事業で、

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AP+0.0mは雨水・下水の強制排水が不可欠、AP+2.0m以下だと満潮時は逆流対策が必要で、AP+5.0m以下でも高潮で浸水の懸念が有ります。

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従って江戸時代の武家屋敷や寺社仏閣は、山手線の内側及び西側のAP+5.0m以上の地域に建てられました。

ちなみにパークビレッジの地盤面の高さはAP+7.6mなので十分安心出来ると思います。

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選手村工事かわら版を見ると、山手並みに高い地盤面を築く過程が凄い!

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山留めと掘削から入り、

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支持地層まで杭を打ち込み、

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その上に鉄筋コンクリート基礎を構築しています。

盛土重量が加わらず掘削で軽くなって建物重量が相殺され、地下駐車場に加えて広い中庭も確保した上で、一階部分を店舗・共用施設・駐輪場する稀な計画です。

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一般的な板状の分譲住宅は、建築費用を抑えるため駐車場・駐輪場を地上に配置するために庭が狭く、販売戸数を稼ぐために一階部分も住戸として分譲する例が多いので、特別な感じがオリンピック後も残る事を期待します。